孔子の心に沁みる言葉
今日、図書館から借りていた、「孔子」~人間どこまで大きくなれるか~渋沢栄一著という本を返却しました。その中で、印象的な言葉を2つほど皆様にご紹介します。
先ず最初は、次の、「人を見るに間違いのない、視・観・察、三段階観察法」です。以下原文を転載します。
子曰く、その以(な)す所を見、その由(よ)る所を観、その安んずる所を察すれば、人焉(いずく)んぞ瘦(かく)さんや。人焉んぞ瘦さんや。 〔為政〕
孔子の人物観察法は、視・観・察の三つをもって人を鑑別しなければならないというところに特徴がある。
まず第一に、その人の外面に現れた行為の善悪正邪を視(み)る。
第二に、その人のその行為の動機はなんであるかをとくと観(み)きわめ、第三に、さらに一歩を進めて、その人の行為の落ち着くところはどこか、その人は何に満足して生きているかを察知すれば、必ずその人の真の性質が明らかになるもので、いかにその人が隠しても隠しきれるものではない。
外面に現れた行為が正しく見えても、その行為の動機が正しくなければ、その人はけっして正しい人物とはいえない。
また、外面に現れた行為が正しく、その動機も精神もまた正しいからといって、もしその安んじるところが飽食・暖衣・気楽に暮らすというのでは、その人はある誘惑によっては意外な悪をなすこともあろう。
その安んじるところが正しい人でなければ、本当に正しい人であるとは保証できない。この三段階の観察法を実行すれば、その人がいかに隠そうと、善人は善人、悪人は悪人と常に明白に判定できる。
なかなか厳しくも、的を得た観察眼で、私にとっても耳の痛い話しです。
こういう視点で政治家を見ることが必要ではないでしょうか。どういう動機で立候補し、どんなことを実行しているか、そしてどんな私生活をしているのか。いくら口でいいことを言っても駄目、いくらいいことをしても偽善者では駄目です。自分の戒めとしたいと思います。
2つ目の次の言葉は、防衛省の守屋事務次官に捧げたいものです。
人間は晩年が大事である。若い時に欠点があっても、晩年が良ければその人の価値は上がってくるものである。
古人の詩にも「天意夕陽を重んじ、人間晩晴を貴ぶ」の句がある。日中どんな快晴でも夕方に雨がふれば、その日の一日中雨がふっていたように感じられるのと同じで、人間も晩年が晴れやかなものでないと、つまらない人間になってしまうものだという意味であろう。
晩節を汚すという言葉がありますが、まったくそのとおりです。
皆さんもよかったら図書館から借りて読んでみてください。
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