昨日、持続可能な地球を目指す環境セミナーに参加してきました。講師は、東北芸工大の三浦准教授とスウェーデンからのゲスト、コニー・セーヴェヘムさん。コニーさんは、ヴァールベリュ市の市議会議員。本業は、中学校の教師であり、彼の全収入の1/3が市議会議員としての収入になるとのこと。
スェーデンでは、市の様々な施策を立案するのは市の職員の仕事で、それをスーパーヴァイズ(監視・監督)するのが議会(議員)の役目ということですが、これは日本でも同様と言っていいと思います。大きな違いは、スウェーデンでは、職員が2~3年ごとに異動するなどというのではなく、それぞれの分野のプロであり、議員もまた専門的な勉強をしている人達だということかと思いました。
日本は、福祉特に介護の分野でスウェーデンから多くを学んできましたが、今、環境の分野においてもスウェーデンの斬新で挑戦的な取組みに学んでいる現状です。
昨日発表された主なプロジェクトは、
・自転車の使用奨励プロジェクト・・・300kmの自転車道の整備
・地域暖房システム・・・製紙工場から76℃の温水をパイプで19km離れた市営住宅に供給
・ペレットストーブの普及
・バイオガス発電
・風力発電
・水力発電
・無暖房住宅の建築・・・暖房設備のない気密性の高い住宅
これらの取組みは、明らかにスウェーデンでは脱石油社会に向けて、具体的には2020年までに石油に依存しない社会をつくることに果敢に挑戦しているということの証です。
三浦准教授の講演で印象に残った点を2つほど。ひとつは、ピーク・オイル問題です。石油の生産のピークが2004年ではないかとの指摘です。石油は以前から後何十年と繰り返し言われてきましたが、資源の枯渇に確実に向かっているとのことです。ですから、原油価格の上昇は、単に投機マネーが流入しているとの要因だけではなく、量がなくなることを織り込んだ上昇だというのです。そうだとすれば、この先原油価格はもっともっと値上がりするということになります。
2つ目は、国際比較を見ても、日本は薪を使わな過ぎるとの指摘です。森林率の高い日本で薪を使わないことは道理に合いません。山形県で森林を資源として活用すれば、320億円もの経済効果が得られるとの試算も紹介されていました。
企業誘致もいいけれど、地域にある資源を使って地域開発をする方向性を明確にすべき時にきていることを実感して帰ってきたのでした。
上山でも、暖房に、調理に、建築材に、昔のように沢山木を使うことを目指さなければなりません。そこには必ず雇用も生まれるのです。長くなったので、果樹クラフトのお話しは次回に。
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