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2011年4月15日 (金曜日)

 昨日、悲哀の仕事(mourning work)書きましたが、スペルを間違えている方がおられます。朝のmorningとは違います。

 さて、敬愛する農民詩人 真壁仁さんの峠の詩をご紹介します。 

     峠

                真壁 仁

峠は決定をしいるところだ。

峠には訣別のためのあかるい憂愁がながれている。

峠路をのぼりつめたものは
のしかかってくる天碧に身をさらし
やがてそれを背にする。
風景はそこで綴じあっているが
ひとつをうしなうことなしに
別個の風景にはいってゆけない。
大きな喪失にたえてのみ
あたらしい世界がひらける。
峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい。
みちはこたえない。
みちはかぎりなくさそうばかりだ。
峠のうえの空はあこがれのようにあまい。
たとえ行手がきまっていても
ひとはそこで
ひとつの世界にわかれねばならぬ。
そのおもいをうずめるため
たびびとはゆっくり小便をしたり
摘みくさをしたり
たばこをくゆらしたりして
見えるかぎりの風景を眼におさめる。

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コメント

本当だ!勘違いしてる奴がいる!誰だ誰だ?…私だーΣ( ̄□ ̄;)

投稿: 道化 | 2011年4月18日 (月曜日) 午前 10時31分

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