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2012年3月 6日 (火曜日)

山びこ学校の再評価を

 山元の佐藤藤三郎さんから、元屋敷部落で毎年行われている恒例のそば打ち体験塾のお誘いをいただきました。
 そばを食べ、酒を飲み、漬け物を食べおしゃべりに花を咲かせる楽しい会ですが、これもいつまで続けられることでしょう。
 地域が再生産されるためには、新しい命が産まれなければなりません。そこが問題です。以前、新聞のコラムの中で、子どもの姿をほとんど見かけなくなった村の現状について、「・・・今ある命を大切にし、新しい命の誕生を待ち望んでこそ前途に光が見える・・・」と指摘しておられました。
 藤三郎さんは、「山びこ学校」の中で卒業式の答辞を読んでいますが、この歴史的な名著である「山びこ学校」を読んだ上山市民は何人いるだろう?
 今年1月、社会教育学者の藤岡貞彦さんが山形市に講演に来た折りに、お茶の水女子大学の藤原正彦教授がゼミで「山びこ学校」を取り上げて、その講義録が「名著講義」として出版されたことをお話されました。
 今から60年も前の山村の中学生の作文が現代の秀才女子大生の心を揺さぶるとは、どういうことでしょうか。今でも高い評価を得て版を重ねている、山びこ学校。岩波文庫は昨年11月4日に第19刷が刊行されたそうです。
 藤原教授は、「本書(山びこ学校)はすべての人に読みつがれるべき名作と思う。舞台となった山元中学は過疎により、平成21年3月で廃校となった。たとえ学校はなくなるとも、そこに渦巻いていた先生や生徒の笑い、怒り、涙は、本書と共に、そこに永遠にある」と書いているそうです。
 読んでいない人には是非読んでほしいし、これからの山元の将来を語る上でも、廃校の学校の利活用を考える上でも、山びこ学校の再評価をすべきであると切に思うのです。
 市長が山元出身ですからなおのことです。

 沢庵禅師も、3代将軍家光がわざわざ寺を創建し迎え入れるくらいの当時の最高位の禅僧でありながら、上山市での扱いはありきたり。本来なら上山に来るわけもない高僧なのに、そのすごさが私も含めて正しく評価できていないのだと思います。(今年の11月17日に東北街道交流会議で沢庵禅師を取り上げることにしています)

 映画監督の小川紳介さんも、アジアのドキュメンタリー作家からは神様のように拝まれており、上山は聖地のように思われている、ということを聞いたことがあります。

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