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2012年11月12日 (月曜日)

「本当のこと」を伝えない日本の新聞

 先週、NHKラジオで新書の解説をしており、偶然に、「「本当のこと」を伝えない日本の新聞」(双葉新書)という新書のことを知りました。随分売れているそうで、今年の7月に発行されたのですが、既に7刷りになっています。著者は、ニューヨークタイムズ東京支局長のマーティン・ファクラー氏。在東京12年のベテラン記者です。
 3.11以降、「新聞は国民のために何を報じたか。・・・(中略)・・・3.11前と変わらず、当局の記者発表やプレスリリースを横流しする報道に終始した。結果的に日本の大手メディアは、当局の隠ぺい工作に荷担することになってしまった。それと同時に、私が日本における取材活動の中で強い不満を覚えていた「記者クラブ」制度が抱える矛盾が、日本国民の目に前に一気に表出した瞬間でもあった」。
 「記者クラブ」は当局からの情報を独り占めしてそのまま流し、国民は「与えられる報道に強い疑問を抱くことなく受け入れる、という構図はアメリカと大きく違うと指摘しています。
 そして、小沢一郎叩きの大合唱報道などを例に挙げながら、「これでは「官僚制度の番犬」だと大手マスコミのあり方を批判しています。
 今月1日付各紙は、「地方公務員が国家公務員より給与が高い。地方は、ラスパイレス指数が106.9になっていると財務省が発表した」と報道しました。これもおかしな報道で、地方交付税を削減したい財務省の企みを提灯持ちのごとくそのまま流したのでした。
 ラス指数は、総務省が全自治体の調査をした後に発表するものであり、財務省は、地方公務員の昨年の数字と7.8%削減された国家公務員の今年の給与を無理やり比較したものでした。
 マスコミの大きな役目のひとつは、当局・権力の横暴をチェックすることにあります。何の批判的な姿勢も持たないのであれば、それは去勢された犬のようなもので、かつての大本営発表と同じでしょう。健全な民主主義のためには健全なマスコミは欠かせません。
 私が以前から大事にしていることですが、正しい判断は正しい情報によってのみなされるということです。正しいことを知らせるという行為、正しいことを知る権利が保障されなければなりません。これは、国レベルでも市町村レベルでも同じことですよね。

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コメント

韓国人歌手も出演したという紅白歌合戦は、
もはや日本の公共放送で放映する必要性はない。
NHKを民営化して、受信料の支払いという国民負担をなくしてもらいたいものである。
NHKの番組は下らない音楽番組やミーハー的な娯楽番組が大部分であり、
民営化しても違和感も不都合もない。
NHKの民営化を政権公約の1つにした政党が出現することを期待している。

投稿: どじょう | 2012年11月12日 (月曜日) 午後 02時38分

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